Eスポーツ業界に必要な男。横山貴大。
インタビュアー:岡本 宗
岡本(以降、岡):簡単な自己紹介をお願いします。
横山(以降、横):横山貴大(よこやまたかひろ)。26歳独身。8月14日生まれの獅子座。
おじいちゃんの代からずーっとO型です。OOが3代続いております。
岡:パッケージに来る前のお仕事は何ですか?
横:ナイトクラブって皆さんご存知ですか?
みなさんがストレス発散をしに来る場所と言いますか、非現実的な空間を提供していました。
大阪は梅田にある、関西最大のナイトクラブを経営、運営していました。
岡:なぜパッケージで働こうと思ったんですか?
横:話せば長くなりますよ〜これは。
ナイトクラブで働いているときに、失礼ですけど、普段ナイトクラブに来なさそうな人たちが10人ぐらいで来られたんですよね。
そしたらそのお客さんが「VIP席を用意して欲しい」と仰られたんですよ。こっちからは、「正直お高いですよ。このぐらいの金額はしますよ?」と紹介させてもらったら、「全然大丈夫ですよ」って言うもんで、その時点でお店がざわつきましたね。
岡:なるほど。笑
横:ほんで一旦お席に案内して、「普段何されてるんですか〜?」とか、「おいくつですか〜?」って質問させていただいたんですね。
その時に、「Eスポーツ」と言う言葉を聞いて。3年ぐらい位前かな。なんとなく聞いたことはあったけど、
実際にそのお仕事をされている方がいるんだなって思って。
それが、今の我々の社長、株式会社PACkage 代表 山口 勇との出会いだったんですよね。
そっから度々来てもらって、情報交換とかしていたんですよね。
岡:これがまず、山口社長との出会いですね。
横:そうそう。それで、みなさんライブとかイベントとか好きな方もいると思うんですけど、
僕って、ライブに参加するより、運営する側の方が好きなんですよね。
自分が好きなアーティストで、お客さんがめちゃめちゃ楽しんでくれて、盛り上がって、それを見ると脳みそから汁が出るんですよね。
それが最高に気持ち良くて。それもあって、ナイトクラブに勤めてたんですよね。
って状況で、山口社長と話していたら、どうも*ドリームハックってものがあると聞いて、
山口社長が「僕はそれを大阪で開催したいんです」って話を聞いて、気付いたら社長と握手してましたね。
*海外で行われる世界最大規模のLANパーティ(Eスポーツイベント)
トーナメント(試合)や、音楽、コスプレイベントなども同時に行われたりする。
岡:笑
横:ほんで、そん時働いていたナイトクラブやらなんやら全部やめて、この人と働こうと思いましたね。
岡:なるほど。山口さんはその時お酒が入っていたと思うんですね。
もちろん横山さんはその当時、PACkageにも入っていなかったし、計画書とかなんてもちろん見ていないと思うんですけど、
何がそこまで横山さんを突き動かしたんですか?
例えば、フィーリングなのか、はたまた別の何かがあったとか。
横:これは正直2つあって、1つはホンマの『フィーリング』っすね。完全に第6感を信じた。
自分の直感って結構当たると思ってるんですよね。
やっぱり仕事柄、夢を語ってる人もたくさんいて、響くことも勿論あったけど、山口社長の場合は「この人やで!!」って直感が言っていた。
それだけやと、勿論信じきれない部分もあったから、後日、お互いシラフであったんですよね。
そこでもう一回、詳しく説明を聞いていたら、自分の目がハートになっていた。
岡:なるほど。やっぱり自分の直感は間違えていなかったと。
横:そうですね。2つ目は、やっぱり『タイミング』ですかね。
自分もナイトクラブで、それなりの地位を築いたし、お給料もそれなりにもらってた。
けど、コロナの影響もかなり受けたし、25過ぎたあたりから、夜がしんどくなった。笑
健康診断とか行っても毎回注意されてしまってたし。
もう1個言うと、当時のナイトクラブの社長に
「お前はここで終わるような人間じゃない。新しい業界で新しい革命を作れ」って言われていたんですよね。
ほんで、やっぱり色んな1流企業からもヘッドハンティングとかされたけど、山口 勇と会った時ほどの衝撃はなかった。
だからやっぱり、「フィーリング」とか「タイミング」やったと思う。
岡:なるほど。じゃあ本当に全てのタイミングが完全に一致したんですね。
岡:例えば、ナイトクラブの人って、お客さんとシラフで会うのって普通なんですか?それとも山口社長が例外だったんですか?
横:もちろん人によると思うけど、僕は5~6年ぐらいこの業界で働いてて、2、3人目だったと思う。山口社長は完全に例外。
だって、山口社長の話聞いて、「明日もう一回会ってください。説明してください」って言いましたもん。
「また今度」とか、「そのうち」みたいなんは絶対流れるんで。
岡:じゃあ偶然、次の日山口社長の予定も空いていたってことですね?もしこれが予定合わなかったら、こうはなってなかったかもしれないですね。
横:ほんまにそうだと思います。
岡:もはや運命ですねそれ。本当にすべての『タイミング』があったんですね
岡:この業界の魅力について教えてください。
横:色んな人が言ってるかもしれないが、年齢、性別、国籍、全てに壁がない。身体的な問題があっても、戦える時がある。
普通のスポーツやったら、性別の違いや、障害をもった人が健常者と競うと、やはり平等じゃない。
その壁が、Eスポーツはほとんどない。
もっと言うと、この業界は本当に「実力主義」若い子たちが先頭で活躍できてるってのが、素晴らしいと思う。
他の業界は、年功序列をかなり重視されることも少なくないけど、
この世界は年齢、性別、関係なく、『実力』が評価されていることに魅力を感じている。
岡:なるほど。奇遇にも、前に同じような内容で自分がブログを書いているので気になる方はそちらもチェックしてください。
https://package-inc.com/contents/412205?tag=all
横:なんやねんそれ。自分の宣伝やん。
岡:そしたら、逆にこの業界に足りないものはなんだと思いますか?
横:うーん。圧倒的に陽キャ。
岡:なるほど。
横:今のは冗談です。笑
難しい質問ですけど、いい意味でも悪い意味でも、この業界は派閥がすごい。
スポーツって、フェアでスポーツマンシップにのっとって、他の競技どうしでも連携しあってると思うんですけど、
この業界はなんだかみんなが牽制しあってるというか、もう少しみんな仲良くなっていいと思う。
ふわっとした言い方で言うと「もっとうまいことやったらええのに」って、この業界入って半年やけど思いましたね。
しがらみとか、いろんな物が滲み出てんなって思います。
あとは、願わくばゲーム会社の許諾とかが、もう少し緩くなってくれるとありがたいかな。笑
岡:この業界を今後どうしていきたいですか?また、自分はどうなりたいですか?
横:そうですね〜。業界がって言うよりは、うちの会社を「EスポーツといったらPACkage」と、世界中に思われるような会社にしたい。
「PACkageに任しておけば大丈夫」って思われるようになりたいですね。
あとは個人的には、Eスポーツがあるフェスを大阪でやるってことですかね。
岡:それでいうと、PACFESなんかはそのためのステップに感じ取れるんですけど、どうですか?
(about PACFES:https://twitter.com/PACkage_2018/status/1409058254299176965?s=20)
横:PACFESも勿論そうですけど、全部のイベントが僕にとってのステップになってますね。
岡:人生で1番辛かった出来事はなんですか?また、それをどのようにいかせると思いますか?
横:結構なシビアな話していいっすか?
僕が大学3年生の頃、単位も取り終わってあとは卒業するだけって時に、とある人から事業を一緒に始めないかって言われたんすよね。
アパレル系で、自分もアパレルでちょっと働いてたんで、知識もそれなりにあったし、行けるやろって思って、
いろんなところに借金もして事務所になる場所も借りて、いざ始めるぞ!!ってなったら、その人が仕事って言って東京行くって言って、
気付いたら連絡がつかなくなり、事務所の鍵と言われて渡された鍵では事務所も開かず、2,000万の借金だけ残った。
ありがたいことに今は返し終わったけど、こーゆー出来事もあっていい意味でも悪い意味でも人を信用できなくなった。
最初に疑いから入るようになった。
これがある意味今もタメになっていると思う。
岡:ものすごい過去の持ち主ですね.....。
岡:最後に、この業界に興味を持っている人たちへ何かアドバイスをお願いします。
横:この業界には、いろんな選択肢がある。
ディレクターだったりエンジニアだったり、本当に様々な仕事がある。
Eスポーツというフィルターを通せば、絶対何かしら好きなものが見つかると思う。
Eスポーツやりたいけど、何がやりたいか、何から始めたいかわからない人は、まず業界に入ってみればいいと思います。
それには、是非是非PACkageのインターン生募集しているので、応募してください。横山が手取り足取り教えます。
(応募方法:https://twitter.com/PACkage_2018/status/1400754226771349507?s=20)
岡:今日はお時間いただき、ありがとうございました!!
普段明るい横山さんだが、彼の今までの経験や努力の話などを聞くと、彼の明るい表情の奥に合間に見せる、やけに冷静でおちついた一面が納得できた。本人はこの世界に入ってまだ半年だが、既にPACkageには欠かせない、そしてこれからの日本のEスポーツには欠かせない人物になるであろう。
今後も横山さんの活躍からは目が離せなさそうだ。これからもよろしくお願いします。